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2005年12月15日 (木)

少年老い易く学成り難し

まるで東松さんのコラムのタイトルみたいですが、私は阿南東也(あなみはるや、と読みます)です。たまにはこういう変化球も。でももう二度とやりません(多分)。だから東松さんと東松ファンの皆さん、許してください。

前回の克也さんの日記で、克也さんの英語観にちょっと触れられていたので、あるものを思い出しました

語学教育や留学の雑誌発行などでおなじみのアルク。現在はAFNガイドとなっていますが、二十数年前の発刊したての頃はFENガイドといっていて、別冊特集もかなり出ていました。

そんな中にMr.DJシリーズというのがありました。昭和59年発行。ここでも取り上げましたけど、当時はチャーリー・ツナとかウルフマン・ジャックとかが月金の帯番組を提供していたので洋楽ファンには人気で、そういうFENで聞けたDJたちの番組サンプルやインタビューで構成された本でした。その中に、日本のMr.DJとして克也さんも登場していて、自分の英語観について更に深く語っておられました。今回はそこから抜粋してみようと思います。したがって以下ほとんどはコピペですが21年前のものをまだ持っている物持ちのよさに免じて御容赦ください。

問:ラジオからアメリカを吸収しようとしたんですか?

克:僕はFENをめちゃくちゃ聞きまくって、音楽もめちゃくちゃ聴いて、レコード買わなくても歌詞を理解してたりしたんですね。アメリカ人になろうとしたわけです。だけど、所詮アメリカ人じゃないと知るわけです。

問:いつごろそう知ったんですか?

克:例えば、みんな最初に習うのは白人の英語ですよね。ところが音楽を聴くと黒人もいる。黒人の英語は白人と違う。それでしばらくすると黒人のしゃべり方や歌い方もわかってくる。でもある日「オレは白人でも黒人でもないし、その真似をする必要はないんだ」っていう独立宣言をするわけです。親から離れるみたいに、結局白人にも黒人にもメキシコ人にも、なりたくてもなりきれないところで卒業するんです。「あ、オレはやっぱり日本人だな」ってことに気付いちゃうんです。

問:でもアメリカ人になろうとしてなりきれなかったときには挫折感があったんじゃないですか?

Im_koba_1 克:そりゃもう。英語の学習一つでもスランプはあるし。ああ、オレは何でもでも喋れるんだ、こんなことまでわかるんだ、という絶頂のときと、どん底へ落ちる、その繰り返しで段々上手くなっていくんです。それを味わえなくなったらその人はもうあんまりうまくならない。もう成長が止まっているんですよね。アメリカ人になろうとする場合も同じようなものを味わいます。というのも、日本の国全体をしょってるわけだから。自分の家族もね。オレだけアメリカ人になったってしょうがない、というのがあるんです。だから僕は時々言うんですけど「英語なんか勉強していて何か中途半端にうまそうに聞こえるのが一番ダサいよ」ってね。一番いいのは日本人だったら、訛ってもいいからはっきりわかるのが一番で、それから自分の個性が出ている英語が一番じゃないかっていつも言うんです。アメリカ人になり損ねて何か腐ったみたいのが一番ダサいわけ。

 でも十代や二十代じゃまだアメリカ病があるからわかんないんですよ。だけど小学校の生徒だと物凄く感覚が平衡ですからね。例えばうちの息子、中学1年なんです。奴は「うちの英語の先生は日本語が下手なんだぜ」って言うんです。「何だよ、アメリカ人か」と聞くと「いや、れっきとした日本人だ」って言う。僕にはそれがよくわかる。僕も日本語が下手な方がナウい、みたいに考えていたことがあるわけ。例えば英語がペラペラなら日本語なんてどうでもいい、みたいに。日本語を捨て去らないと英語へいけない気がするのね。

だから、僕はその英語の先生がどれくらいの状態にいるか何となくわかるんです。「日本語をいきなり喋ると舌噛むんだぜ」って息子は言うわけ。子供たちは初めて英語にあっているから、英語を勉強しなきゃだめだというコンプレックスもないから、ぱっと会ったときに、英語病の歪な人間がわかるんですよ

問:そうですね。じゃあもし小林克也さんがその病気だ、って指摘されたらそれは怖いことですね?

克:僕はそれは治ったと思ってる病気かもしれないね。ただある一面、僕が見えているのは、僕に見えないことはいっぱいあるだろうけど、病気が治ったということは正しいと思うのね。後は「お前、個人的にバランスのとれてる人間か」といわれると、自信ないけど。

 克也さんにしてこの努力と試行錯誤。

 僕も小学校の頃から英語の音に触れていて感覚もできていたので、中学以来ずっと英語は得意で、先生より発音が綺麗、なんていわれていい気になっていたときもありました。でもある時、言葉だけできてもダサい、現実社会を語れなければ駄目だ、と考え、別の意味での独立宣言をして別の道に行っちゃったわけですが、そのため英語は「中途半端にうまい」状態で残ってしまったようです。でもそれを後悔してまだ努力の途中にある、と考え始めただけでもまだ成長が望める、いい状態だといえるかもしれません。

 それと、若い人たちと接して感じることですが、彼らの中の「アメリカ病」はどんどん薄らいでいると思います。

アナミ恐るべし!阿南さんの頭の中が想像つかない。きっと色んなことが整然と整理されているんだろうなあ。

すっかり忘れていた21年前のインタビューを改めて読んで思った。オレ全然進歩してない-小林

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