Freedom
まだまだ正月気分が抜けきれず仕事をやろうにもいまひとつ乗り切れない今日この頃。
今週日曜日は名古屋では克也さんもお休みでした。
この時期のいいところは、テレビや映画がちょっと普段と違うところ。
先週からこのサイトでも投票しているように、テレビに関してはいいのか悪いのかよくわかりませんが。
僕も克也さんに同じく田村マサカズの和製コロンボ三連発は大いに楽しみました。というかあの番組は10年前から全話欠かさずDVDに落としているマニアなので。
イチローの演技には驚きましたね。やっぱり度胸が据わってる。そちらの方面でも大きく飛躍しそうな予感。
映画は、いわゆるお正月映画で、毎年、話題作が一度に公開される時期ですが。
今年は音楽ファンにとって重要な映画が二つありました。
二つともミュージシャンの自伝記録映画。
一つはマーティン・スコセッシ監督のボブ・ディランの伝記映画、No direction Home、もう一つはジョージ・マイケルの A Different Story 素顔の告白。
ディランのやつはまた後日取り上げることにして、今回はジョージの方のリポートを。
これは映画としては評価が分かれるかもしれません。
マイケル・ムーアもそうなんですけど、ドキュメンタリーものは特に編集が難しいんだろうと思います。そこでどうもテンポがいまひとつだったような気がします。映画館で周囲を見ても居眠りをしている人がちらほら・・・
楽曲のクリップは一曲丸ごと流すというのがなかったですが、縮めたクリップとインタの兼ね合いが難しかったのかもしれません。
それでも、私生活では謎の多いスーパースターが自分について赤裸々に語っていたことはそれだけでも価値十分です。最初の恋人アンセルモ(男)をAIDSで失い、自分にも感染の可能性を疑っていたこと、フレディ・マーキュリー追悼コンサートでのクィーンとの競演Somebody to Loveは、フレディへの敬愛とアンセルモへの慕情の二重の思い入れをこめて歌っていたことなど、あらためてそうだったのか、でした。
彼はスーパーアーティストなのですが、ライヴは少ない、レコードも寡作で、この問題も含めて私生活での落ち込みや、所属レコード会社との訴訟合戦、そして有名な、98年のロサンジェルスの公衆トイレでの猥褻行為での逮捕などで音楽活動が制限されたのですが、結局言い訳として、その時期のことを自分なりに整理して公表しておきたい、というのが映画製作の目的だったような気がします。イギリスの「市民パートナー法」改正にともないケニー・ゴスと結婚したばかりなのは御存知の通りですが、そのタイミングも図っていたのではないかと思います。
相方のアンドリュー・リッジリーを久しぶりに見ました。禿げてしまいましたが。二人の関係も色々言われていたのですが、解散後も仲のよい相談相手といった感じで、この映画で唯一心温まる部分でした。某異常児ことボーイ・ジョージは太っちゃって、ジョージ・マイケルの悪口ばかり言って見苦しかったです。
Freedomというのは、ジョージが自分でも気が付かずに自然に追い求めているものなのかもしれません。ジョージは、ワム時代のMake It Bigからのシングルで一曲Freedomというのがあり、また90年Listen without PrejudiceからFreedom’90をヒットさせました。同一アーティストが同名異曲をヒットさせた例は極めて珍しい。更には96年のOlder にも“Free”という曲があります。
映画でも「アーティストとしての成功は夢だった。今でも感謝している。でも私生活でも世間並みに対処したいよ。僕もみんなのような鎧を持って生まれたかった」という発言がありました。
アーティストとしての成功と普通の人としての人生との間に隔たりがあり、この映画で後者を解放したかったのかもしれません。
最後はもう一発ダジャレを決めましょう。
マリナーズ移籍の城島、イケル!!!
オレ、ジョージがホモだろうがなんだろうが、彼の私生活にはほとんど関心がない。彼のCD持ってるし、新しいのが出ると言うだけでワクワクできるから、それでいいのよ-小林
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コメント
すごくお久しぶりです。名古屋でよくZIP-FMにメールを送っていた者です。ハードロックカフェでも挨拶させて頂きました。このプログがあるのに今気づきました。僕は今、実家の茨城で福祉関係の仕事をしています。これからも寄らせてもらいます。
ロックの映画といえば、カートコバーンの映画もありそうなけはいですね。ジョージマイケルは僕の時代のティーンエイジ時代の好きなアーチストでしたので見てみたいです。
では、失礼します。
投稿: 赤い唇の好きなカブト虫です。 | 2006年4月10日 (月) 21時29分
お久しぶりです
来訪、初コメ有難うございます。
あの節は失礼いたしました。
茨城ですか、いつからですか?
克也さんはついにあの番組から去られてしまいました。
あの時のTシャツからストーンズ好きとお見受けしましたが、行かれましたか?
Last Daysもそうですし、ダイアナ・ロスの半生の映画も出てくるみたいですね。あと今東京では、トム・ダウド-いとしのレイラをミックスした男、というのをやっています。
こちらもありがたいですが、小林克也のラジオバカ、のほうにいろいろ投稿してあげると、スタッフの方々が喜ぶみたいですよ。よろしく。
投稿: Prof.Harry | 2006年4月11日 (火) 01時15分
はじめまして、こんにちは。
地味な記事にTBありがとうございました。
思わず懐かしくて、いそいそと観に行った映画です。
でもお客さんは少なかったな~(笑
やっぱり客層が限られてしまいそうでしたね。でも音楽好きにとっては、たまらない1本だと思います。
なんだかシブそうな日記ですね。あちこち拝見して帰りますね。
投稿: rose_chocolat | 2006年5月28日 (日) 17時19分
rose chocolatさま
逆TB、コメありがとうございます。勝手に繋いですみません。
客は少なかったです。その上に寝ている人も。。。
日記じゃないんですよ。
投稿: Prof.Harry | 2006年5月28日 (日) 18時39分