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2006年3月 3日 (金)

I Walk the Line

226日はいろいろと重要な日だったんですねえ。マイケル・ジャクソンの「スリラー」がアルバムチャートで1位になった日、誕生日も、ファッツ・ドミノに桑田圭祐と。

 ベストヒットUSAのタイムマシーンのコーナーでは出てきませんでしたが、ZIP HOT 100の「今日は何の日」では登場しました。カントリーの大御所、ジョニー・キャッシュの誕生日でもあるという。

Walk_the_line_soundtrack 放送でも言われましたが、彼については今ちょうど、伝記映画「ウォーク・ザ・ライン」が公開中で、僕もみてきましたので、リポートしようと思います。

 前に扱ったジョージ・マイケルやボブ・ディランの映画は本人も証言者として登場するドキュメンタリーでしたが、こちらは完全に、俳優が演技する普通の映画です。しかもオスカーの主演男優賞、主演女優賞、編集賞など5部門でノミネート、ゴールデングローブ賞も主演男優賞、主演女優賞、作品賞を受賞、その他評価も高く、だからというわけではないですが、鑑賞した感想としても、ジョニー・キャッシュそのものや音楽を知らなくても映画としてお勧めできる作品だと思います。

Johnny_cash_essential キャッシュは仲のよかった兄を、自分が釣りに行っている間に、自分がするはずだった仕事を任せて、事故で死なせてしまう。両親にこのことを責められ、彼に一生のトラウマとして残ってしまう。

 従軍などを経て最初の妻ヴィヴィアンと結婚、オーディションに辛くも合格しデビューを果たすが、少年時代からの憧れだったカーターファミリー(ギターをやる人にはカーターファミリーピッキングでお馴染み)のジューン・カーターと巡り会い、お互い家族へトラウマを持っていた二人は意気投合する。しかしキャッシュが関係を深めようとすると拒まれ、それでヤケになりドラッグにどんどんはまっていき、大規模な不法所持事件も起こしてしまい、廃人同様にもなり獄中生活も経験する。そんなどん底で、ジューンからの助けもあり立ち直って行き、また、自分が獄中の囚人たちに人気があるのを知り、伝説的なフォルサム刑務所でのライヴを皮切りに、それまでの罪滅ぼしにと一連の刑務所慰問ツアーを開始する。そして長い間拒まれ続けていたジューンに、コンサートの壇上で衆人環視の中で劇的なプロポーズをして二人は正式に結婚する・・・

Johnny_cash_at_folsom_prison キャッシュとジューンのラブストーリーのような前宣伝があり、確かにそうなのですが、ジューンがずっと拒み続けたこともあり、どうもそんな感じがしません。キャッシュの一代記として見たほうがいいかもしれません。



Tim_mcgraw_live_like_youre_dyingToby_keith_greatest_hits_2Waylon_willie_super_hits カントリーチャートでのヒット曲を140曲も持ちカントリーの大御所なんていわれていますが、個人的にはあまりしっくりきていません。現在のティム・マグロー、ケニー・チェズニー、トビー・キーズあたりにキャッシュの系譜をあまり感じないんですね。今のポップなカントリー、少し前に主流だった温厚で明るいファミリーミュージックとしてのカントリーとは違い、キャッシュはアウトローだった。カントリーとしての彼の系譜はその後ウェイロン・ジェニングスとかウィリー・ネルソンに引き継がれ、今はむしろロックに引き継がれている。この映画にメッセージを寄せた中に、ミック・ジャガー、ボノ、ポール・マッカートニー、ボブ・ディランらロックの人たちが多いことも、それを物語っているような気がします。

Rosanne_cash_the_very_best_of_ 僕はむしろ彼の(前妻との)娘でやはりカントリーシンガーであるロザンヌ・キャッシュの方をよく憶えている世代ですが、その彼女も、最近CSで放送になっていたライヴで、ジェイコブ・ディランの曲を歌っていました。

 主演はジョアキン・フィニックスとリズ・ウィザスプーン。映画中の歌も二人が歌っており、さすがにキャッシュ独特の地を這うような低音は再現できていませんが、それでも音楽的にいい出来で、サントラも評価が高いようです。ウェイロン・ジェニングス役で彼の実子シューター・ジェニングスが、ロィ・オービソン役でジョナサン・ライスなんかも出て来ます。

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