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2006年6月15日 (木)

You Are So Beautiful

ジェームズ・ブラントではありません。Billy_preston_the_best_1

 ビリー・プレストンが、65日、逝去しました。享年59歳。

 多才で、多彩な活動をした人でした(オヤジギャグ!)。

 キーボーディストで、シンガーソングライター。Beatles_let_it_be

 ビートルズの「ゲット・バック」のセッションでの、あのノリノリのエレキピアノソロで有名。

 さらに彼は「ゲット・バック」には縁が続きました。

1978年の映画「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」。Sgtpeppers_lonely_hearts_club_band_sound

当時最盛期だったビージーズのギブ兄弟と、その少し前に「カムズ・アライヴ」で大成功を収めていたピーター・フランプトンが主演。他にも当時の人気ミュージシャンが大勢出演した、洋楽バブルを地で行っていた映画でした。

そのタイトルどおり、サージェント・ペパーズを中心とした後期のビートルズの曲のみで繋いだ、セリフなしナレーションのみの、ハチャメチャ、ミュージカル映画でした。Saturday_night_fever_soundtrackGrease_original_soundtrack

「サタデー・ナイト・フィーヴァー」「グリース」と、映画、サウンドトラックの両方での空前の大ヒットを二発続けたロバート・スティグウッド制作、RSOレコードの音楽映画第三弾として鳴り物入りでしたが。

いかんせんピーターとギブ兄弟の演技が下手糞で、映画の評価、興行成績、サントラ売り上げ全てにおいて大きくコケました。

それでも、引き締まっていて鑑賞に堪えるシーンが3つあったといわれてました。

一つは、アース・ウィンド&ファイアが”Got to Get You Into My Life”を演奏しに登場する場面。他の曲はビートルズの原曲とアレンジがほとんど同じものばかりで工夫がなかったのですが、アースは大胆にホーンセクションを活用してファンキーに、独自の解釈でやって、それが成功していたのでよかった。克也さんもお好きだったのでは?確かKatsuya Remembersでかかりましたよね。

二番目は、エアロスミスが「カム・トゥゲザー」を演奏する場面。

そして、三番目がこのビリー・プレストンが登場して「ゲット・バック」を歌う場面。

彼がペパー軍曹の役で、ピーター演じるビリー・シアーズ(サージェント・ペパーズの歌詞にも出てくる)のお爺ちゃんという設定で、故人で銅像になっていたのですが、映画の最後に神様から生を受け銅像が甦って歌いだす、みたいなシーンでした。

オリジナルのビートルズの録音にも参加した彼がそういう形でカバーできたことは、感慨も深かったのでしょう。

ビートルズの縁で、ジョージ主催のバングラデシュ救済コンサートにも参加しました。ビートルズ以外にも、ストーンズ、クラプトンのツアーにもバックで頻繁に参加。

キーボードプレーヤーとしては、”Outer Space” “Space Race”なんてインストロメンタルのヒット曲があります。シンセサイザーブームのさきがけを作ったような観がありました。”Space Race”は、ディック・クラークがやっていた(今でもやっている)Rock Roll and Rememberという懐メロ番組でテーマで使っていて、かつてのFENでよく聴けました。

ヴォーカリストとしても、70年代半ばに”Will It Go Around in Circles?” “Nothing from Nothing”のに曲のナンバー1ヒットがあります。1980年にはスティヴィー・ワンダーの前妻シリータ・ライトとのデュエットで “With You I’m Born Again”なんてのもありました。

個人アーティストがインストロメンタルとボーカル両方でヒット曲を持っている例は他にはそうはありません。ハーブ・アルパートくらいでしょうか。

そして彼は、名曲You Are So Beautifulを作り、オリジナルを歌っていた人でもあります。Joe_cocker_ultimate_collection

この曲は、1975年のジョー・コッカーのカバーで有名になりました。オリジナルの通りの美しいピアノのバック、「君はあまりにも美しすぎる、僕の望みの全て」というシンプルな歌詞の繰り返し、そしてなんといっても、アル中真っ只中だったジョーの息も絶え絶え、NGギリギリの切れ切れの高音、でもそれがかえってそのレコードの魅力になって大ヒットしたという。

最近は音楽的にはゴスペルに傾斜した活動をしていました。肝臓と心臓に病気を抱えてしまい、それが悪化してしまったようでした。師匠レイ・チャールズの葬儀に出席したことが、最後に顔を見せたことになるでしょうか。

また一人、巨星が逝きました。合掌。

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コメント

こんにちは。
また遊びに来させていただいております。
TBありがとうございました。

サージェント・ペパーズの映画、まったく知りませんでした(汗)。
「ええ!?こんなすごい映画があったのか!?」と
くらいついて読んでしまいました(^^;)。
知識が乏しいので、毎日、新発見の連続です(^^;)。

ビリー・プレストン。それにしても、本当に才能のある人ですね!

投稿: 波野井露楠 | 2006年8月29日 (火) 09時33分

波野井さん、コメント、トラックバックありがとうございました。
「サージェント・ペパーズ」の映画は知らなくても、エアロスミス「カム・トゥゲザー」やアース、ウィンド&ファイア"Got to Get You Into My Life"は曲として聴いたことがあるのではないですか?
映画のビデオは入手しました。DVDはリージョンコードがかかっているし。そのビデオもコピーガードのためDVDRに落とせません。鑑賞だけですが、今観ても下らない、勢いだけで作ったコケて当然の映画だと思いました。
関係ないけど、高島忠夫さん、僕の大学の恩師と神戸で同級生だったんですよー
波野井さんとは同業者のようですので、そちらも宜しくお願いします

投稿: Prof.Harry | 2006年8月29日 (火) 18時21分

こんばんは!
確かに、エアロスミス「カム・トゥゲザー」やアース、ウィンド&ファイア"Got to Get You Into My Life"は知ってました(^^)。
映画は、あまり出来がよくないようですね(^^)。
でも、やはり一度は見てみたいです(^^;)。

それから、Prof.Harryさんは大学教授なんですね!!凄い!!私は小学校教諭なんで、その差は雲泥の差ですね(^^;)。しかも、小林克也さんのHPでコラムだなんて!(尊敬のまなざし!)
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします(^^)!

投稿: 波野井露楠 | 2006年8月29日 (火) 22時54分

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