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2006年7月21日 (金)

The Best of Times

ベストヒットUSAに関する小ネタ。

716日、タイムマシンコーナーであったとおり、STYXのオリジナルメンバーのドラマー、ジョン・パノッソの命日でした。1996年逝去。享年47歳。

若くて悼まれる急逝でした。

 彼とスティクスに関して以前にチラッと書いたこともあるのですが。もうそろそろこのコラム(つまり克也さんのサイト)も一年になりますから。

http://radiobaka-archive.cocolog-nifty.com/bakabaka/2005/09/its_still_rockn.html

 中心メンバーのデニス・デヤング、トミー・ショウに関するゴタゴタはその記事の通り。オリジナルメンバーから現在までに至るのは、曲作りでもヴォーカルでも一番地味ですが、ハードロック志向が一番強いジェームス・ヤング(JY)が残るのみになってしまっています。

 以前のその記事にも99年に見た彼らのライヴのことは書きましたが、JYはそういう意味で、現在のスティクスのフロントマンとして紹介されていました。古くからのファンには喜ばしいことですが、80年代の彼らをよく憶える人たちにとっては、JYは「第三の男」だったのでちょっと違和感があるかもしれません。Styx_paradise_theater

 スティクスのリズム体はそのドラムのジョンと、ベースは双子のチャックのパノッソ兄弟が名物でした。長髪イケメンのジョンと、ステージでは一番動かない、物静かで童顔のチャックのコントラストが、シアトリカルな面を持ったこのバンドのユーモア担当といった感じでした。

 このチャック・パノッソ。

90年代に、自分は同性愛指向者であることを公表、さらにHIVキャリアであることも公表しました。

 感染がわかってから既に15年以上経っていますが服薬療法によりウィルスをコントロールしており発症は抑えられているそうです。

 ただしこの間に彼は別の病気にかかり、音楽活動は半ば引退しなければならなくなりました。Babys_the_best_of Patti_smyth_greatest_hits Bad_english_greatest_hits

 その後、スティクスのベーシストは、もともとは90年の再結成の時、当時不参加だったトミー・ショウの代わりに加入したグレン・バートニック(パティ・スマイス&ドン・ヘンリーのデュエットのナンバー1ヒット Sometimes Love Just Ain’t Enoughの作者でした)、その脱退後は、ベイビーズ、バッドイングリッシュ、カバーディル-ペイジと歩んできたリッキー・フィリップスになって今に至っています。

 チャックは、現在スティクスの中では、Bassist Emeritus、「名誉教授」ならぬ「名誉ベーシスト」として扱われています。健康上の問題もあり、また彼自身、地元のシカゴで、同性愛、HIV、エイズの問題に関する理解の拡大、偏見撲滅への活動家となっているので、ライヴには参加できる時には大歓迎で参加していただきます、と。Styx_reo_speedwagon_arch_allies_

 以前の記事でも紹介したスティクスとREOスピードワゴンのダブルヘッドライナーでのライヴを収録したDVDではチャックはその通りにゲストとして2曲参加していました。それでも、彼が参加するライヴは、年々数が減ってきているようです。

 僕も含めて、まだまだ理解が十分とはいえないHIV、エイズの問題。

 いわゆる先進国では日本は唯一感染者数が増加中であるそうです。

 日常の生活では感染の可能性はほぼ皆無だし、チャックの例のように、服薬療法によって発症は予防でき、数十年生きられるようになり、慢性病と扱われるようになっているようです。

 普通の病気として向き合わなければならない時期が来ているのかもしれません。

1981年、彼らがコンセプトアルバム「パラダイス・シアター」を発表して彼らのキャリアの中で最高の売り上げを記録した頃、デニス、トミー、JY、ジョン、チャックがそろっていた頃、The Best of Timesが大ヒットした頃、彼らは「最高の瞬間」を迎え、輝いていた。

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コメント

Styxの「Paradise Theater」大好きなアルバムです。
プログレ色が薄くなって、よりポップになった一大組曲のようなコンセプトでしたね。このアルバムは、やはり1枚通しで聴きたくなります。
チャックがそのような活動をしているのは知りませんでした。
確かに私自身、日本での薬害による報道以降、考えていませんでした。普通の病気として向き合う時期・・おっしゃる通りですね。

投稿: Kinta | 2006年9月 9日 (土) 17時53分

kintaさま、コメントありがとうございます。
日本での感染率の上昇度をみるとびっくりします。
感染は広がらないに越したことはないけれど、他方で、発病は食い止められるようになってきたという現実、ちょっと矛盾があるようで、どう捉えればおいのでしょうか。ちょっとびくびくしながらこの記事は書きました。

投稿: Prof.Harry | 2006年9月11日 (月) 04時43分

こんばんわ^^
あれ?同じ記事で2回もTBしちゃってる(>.<)申し訳ありません。お手数ですが、片方は削除したくださいませ^^ゞ
チャックの話は、マジ勉強になりました。情報量がサスガです。

投稿: shige | 2006年9月16日 (土) 00時07分

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