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2007年2月 8日 (木)

I'll Be Around

ピーボ・ブライソンのライヴに行っちゃいました。

事務所のこのホームページ担当の橋本さんから、すごくよくライヴ行ってるんですね、といわれちゃいました。

いやいや、克也さんの放送が毎週聴けなくなって(赤味噌ジャーナルとおんなじところです)、それだけコラムのネタ探しに苦労しているということなのです。

それにしても。

去年のダニエル・パウターも “guilty pleasure”=ちょっと恥ずかしくておおっぴらにいえない楽しみ、といいましたが。

Peabo_bryson_through_the_fireピーボ・ブライソンに行っちゃうというのは、70年代ならバリー・マニロウに行くというのに、そのちょっと後なら、さだまさしを聞きに行く、といっているのに近いものがあるかも。



Roberta_flack_peabo_bryson_born_to_loveスタートは、ロバータ・フラックが、自殺してしまったダニー・ハサウェイに替るデュエットパートナーに、若く無名だった彼を指名して二枚組ライヴアルバムを発表してブレイクし、特に日本では、そのロバータとのデュエット「愛のセレブレーション」が、某有名女性ムード歌謡歌手と、そのバックダンサーだった無名の年下若者との結婚披露宴で野ダンスに使われたことから有名になった。90年代は逆にピーボ自身がデュエット上手になり、ディズニー映画ともうまくタイアップして、レジーナ・ベルと「アラジン」のテーマ”Whole New World”を、セリーヌ・ディオンと「美女と野獣」のテーマを歌って大ヒットした。そういえばセリーヌを世に送り出したのは彼だったんだなあ。

そんなわけで、甘いバラードシンガー、奥様たちのアイドル、のイメージが揺ぎ無いほど定着。

男としては気が引けるのですが、彼だって80年代初めはR&Bシンガーとして評価されているアルバムを何枚か出しているし、僕の好きな小さなライヴハウスで見られるし、まあいいか、と。

やはり行ってみたら、まるで演歌歌手のコンサートで、いい意味でも悪い意味でも、毒のない、落ち着いて何も考えずに楽しめる、でも刺激を求めるならちょっと足りない、という感じでした。

なぜ演歌かというと、まずしょっぱなから客席に現れて、席をぐるっと回り聴衆全員と握手した。

Spinners_ill_be_aroundDaryl_hall_john_oates_our_kind_of_soulそのバックに流れていた最初の曲は”I’ll Be Around”。スピナーズがモータウンレコードをやめてアトランティックに移籍し、音的にはフィラデルフィア・ソウルに傾倒していたころの72年のヒット曲。最近ではホール&オーツが、カバーアルバム「マイ・カインド・オヴ・ソウル」で取り上げた。それ以降、客席に下りて徘徊すること45回。まさに「いつでもそっちに行くよ」という感じでした。

挨拶は日本語でカンペをちらちらみつつ「私はあなたのしもべです」などと。

その後の前半は彼のオリジナルのレパートリーが続いて、

 Peabo_bryson_straight_from_the_heart“If Ever Your in My Arms Again” 彼のソロとしての最大のヒット曲。

“By the Time This Night is Over” ケニーG名義のヒット曲で、ケニーのソプラノサックスに彼がヴォーカルで協力した曲。そしてその「愛のセレブレーション”Tonight I Celebrate My Love”」と続きました。女性ヴォーカルを従えていましたが、そういえば今回は「アラジン」と「美女と・・・」は演奏されませんでした。

Kenny_g_breathlessその後は、今度のCDで録音予定の曲ですと紹介された、“Not Like This”というひとつを除いて、ずらっとカバーが続きました。

スティングの”If You Love Somebody, Set Them Free”ちょっと意外な選曲でしたが、このときにも客席に下りてきて、私自身、マイクを向けられて歌ってしまいました。

「世界で最もセクシーな女性の曲」と紹介して、シャーデーの”King of Sorrow”。ちなみにシャーデーとは正しくは女性の名前ではなくグループ名なんですけど、彼みたいなプロにもそのことは浸透していないんですね。

あとなんと、クラプトン、ベビーフェイスの「チェインジ・ザ・ワールド」を彼自身もアコギを持って。

「今回の日本のライヴで初めて歌う曲です。今、世界には憎しみが満ち溢れているからこそ、この曲を思い出したい」と、S&Gの「明日にかける橋」。

Chaka_khan_epiphany_the_best_of_1アンコールは、これは彼自身もUnconditional LoveというCDで録音していましたが、やはりチャカ・カーンのカバーで”Ain’t Nobody”。聴衆を立ち上がらせて躍らせて、自分も降りてきて女性客一人一人に赤いバラを渡した。

サービスもさることながら、よく知られた曲のカバーが多いのも、日本の演歌歌手、アイドル歌手のコンサートに近いものを感じました。このあたりは洋の東西を問わない構成方法みたいですね。

お馴染みの曲が多く、肩を張らずに聴けるコンサート、それをネタにこれだけあーだこーだ書いている自分はいったい何なんだ?

次のライヴレポートは、スティーヴィー・ワンダーのものになると思います。

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