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2007年8月16日 (木)

Pop Muzik

一発屋。

 英語ではOne-Hit Wonders.

  日本にもいっぱいいますね。最近「メモリー・グラス」の堀江淳さんをCMで久々にお見かけしました。

ロックの世界では、誰を思い浮かべますか?

Knack_get_the_knack  「マイ・シャローナ」のナック?

 いえいえ。

 「マイ・シャローナ」は79年夏のテーマ曲。ビルボードのシングルで6週連続ナンバー1、その年の年間ナンバー1でもありました。

 しかし彼らには、二枚目のシングル、「グッド・ガールズ・ドント」というのが11位にまで上ったヒットになっていて、他にもトップ40に入った曲が一つ、ホット100に入った曲が一つあります。厳密には一発屋とはいえません。

Hanson_middle_of_nowhere_  最近だと、ハンソン?

 MMM-BOP97年の夏のテーマ。それでも彼らにもWhere is the Love?のフォローアップがありましたし、最近もベストヒットに出てきたように、大人になった彼らも別の音楽性を志向してがんばっています。

 今流行の、日本のレコード会社が編集したコンピレシリーズのひとつに、「ザ・一発屋」というのがあります。そのラインナップの一部を見てみますと、

マイ・シャローナ(ザ・ナック)

君はトゥー・シャイ(カジャグーグー)

ネヴァー・エンディング・ストーリーのテーマ(リマール)

ハート悲しく(マーティ・バリン)

エボニー・アイズ(ボブ・ウェルチ)

ジョージー・ガール(シーカーズ)

いつも心に太陽を(ルル)

ビリー・ジョーの唄(ボビー・ジェントリー)

孤独の影(ジョー・サウス)

ザッツ・ザ・ウェイ(K.C.&サンシャイン・バンド)

愛のディスコティック(タバレス)

今夜はブギ・ウギ・ウギ(テイスト・オブ・ハニー)

ダンシング・アメリカン(シェリル・ラッド)

U・キャント・タッチ・ジス(M.C.ハマー)

彼女はサイエンス(トーマス・ドルビー)

僕はこんなに(ネイキッド・アイズ)

ラヴ・ミサイルF-1-11(ジグ・ジグ・スパトニック)

ニュー・ヨーロピアンズ(ウルトラヴォックス)

セ・ラ・ヴィ(ロビー・ネヴィル)

ロック・ユア・ベイビー(ジョージ・マックレー)

ベティ・デイビスの瞳(キム・カーンズ)

これらすべては、他にもう一曲以上、中ヒット以上の曲を持っているアーティストです。

まあ結局は、日本のファンにどう思われているかということなのでしょう。一発、でっかいヒットがあってそれがやたら印象に残っていて、あとは消えてしまったようなアーティストだという。

 しかし、ヒットチャートファンがいう一発屋とは、そんなものではありません。本当に、ヒットチャートに記録された曲が一曲のみ、それで消えてしまった人のことを言います。

 しかもその一曲が、1位を何週も続けるとかいう大ヒットだったらなお潔い。

 そういうつわものが、何人かいるんですね。

 まず、ヒットチャートマニアの中で真の孤高の一発屋とされているのが、M_pop_muzikM」。

 「えむ」と読む,アルファベット一文字のアーティスト。同時に、ナンバー1ヒットをもているもっとも短い名前のアーティストという記録も持っています。

 本名は確かロビン・スコットというイギリス人で、「鏡」のミラーの頭文字だ、と言っていたような記憶があります。

 79年の大ヒット”Pop Muzik”  “music”という綴りを捩っていたので、日本語邦題も「ポップ・ミューヂック」としゃれていました。

 今、名古屋ローカルかもしれませんが、テレビCMでも流れています。

 電子楽器のピコピコの音を駆使した、当時流行り始めのテクノ・ポップの初めての大ヒット曲といえます。

 当時、タモリのラジオにもプロモで出演して、タモリが「ネクラ、ネアカ」を流行らせ始めていた時期だったんですけど、Mを評して「あいつは暗い」。

 このM、「ポップ・ミューヂック」で見事1位を獲得、しかし二度とヒットチャートに戻ってきませんでした。

Falco_greatest_hits  一部の音楽ファンは、Mはファルコと名前を変えて、86年に「ロック・ミー・アマデウス」を1位にして返り咲いた、などという説を唱えているんですが、それは源義経がチンギスハーンになったと言っているのと同じくらいあてになりませんね。ドクター・ボンベイじゃあるまいし。二曲とも御存知の方は、雰囲気が似ているのを察して、ニヤッとしてください。

 こういうのを、本物の一発屋と言っているのです。

 そして、もう一人、一位を取って二度とその名前では戻ってこなかったアーティストがいて、それが724日のベストヒットのリクエストでかかった、ヴァンゲリスなんです。

Vangelis_the_best_of  「炎のランナー」のテーマ、スクリーンを見ながらのピアノ演奏、よかったですね。

 ところが彼がMに比べて記録にケチがつくのは、彼はイエスのメンバーと親交が深く、ジョン・アンダーソンと、ジョン&ヴァンゲリス名義でホット100に入った曲が2曲あること。

 そして何よりも、彼はヒットチャートとは関係なく、「ブレードランナー」とか、テレビドキュメンタリーの、カール・セーガン博士の「コスモス」とか、美しく壮大なサウンドトラックをいっぱい手がけていること。

 ヒットチャートでは図れない大きな貢献をしているということです。

 それでも、ヒットチャートとは一つの統計であり、こういうオタクな楽しみ方もできる、という例でした。

 サイト開設二周年、おめでとうございます。

 ちょっと間を空けてしまい、時期が外れたネタで失礼しました。

 本業で、何百枚も答案を読まなければいけない時期だったもので。

 これからも無理のない程度にがんばらせていただきます。

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