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2007年12月 4日 (火)

Billy, Don't Be a Hero

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アーティスト:Dixie Chicks
販売元:Sony
発売日:2002/08/27
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124日のベストヒットUSAのオープニング、ディクシー・チックスのTravelin’ Soldiers

彼女たちの2002年のアルバム Home の三曲目。シングルとしてヒットした、”Long Time Gone,” フリートウッドマックのカバー”Landslide”に続いて収められていた曲でした。

ちょうど、ナタリーの反ブッシュ発言、トビー・キースとのガチンコ対決が始まる前で、アメリカとしてもいつイラク攻撃に入ってもおかしくなかった雰囲気の頃、やっぱりちょっとした反戦ソングでした。

女の子が、カフェで見知らぬ男の子から声をかけられた。話したい、と。

彼女は、もっと落ち着ける場所に行きましょう、といって埠頭に連れて行く。

彼は、これから出征するのだという。天涯孤独で手紙を書く相手すらいない。

だから僕は君に手紙を書いていたい、君に彼氏がいようがいまいがかまわない。

お願いだ。

それ以降、彼女は他の男の手は一切握らない。その旅する兵士の愛の帰りを待つ

もう一人じゃないんだから、と手紙で励ます

投函場所は、西へ西へ、カリフォルニア、ベトナムへと移っていく。

フットボールの試合会場で、祈りとアメリカ国歌が捧げられた後、

マーチが流されながら、ベトナムで勇敢に亡くなった人たちの名前が読み上げられた。

多くの名の中に、誰も気づかない男の名前が混じっていた。

紙にリボンを巻いた一人の女の子を除いて。。。

Bo_donaldson_heywoods_the_best_of この曲をアルバムで聴いて以来、よく似ているなと思っている曲があります。

パクリと言う意味ではなく、内容が、です。

1974年、のナンバー1ヒット、イギリスのボー・ドナルドソン&ヘイウッズの”Billy Don’t Be a Hero”です。

The marchin' band came down along Main Street The soldier blues fell in behind

鼓笛隊が表通りを行進し、その後から兵士の一隊が続いてくる
I looked across and there I saw Billy  Waiting to go and join the line

見渡したら、ビリーがいた。その隊列に加わろうとしている
And with her head upon his shoulder  His young and lovely fiancée

若くてかわいいフィアンセが並んで、腕を組んで頭を彼の方に寄せていた
From where I stood I saw she was cryin'  And through her tears I heard her say

彼女は泣いているように見えた、そして涙から、こう言っているように聞こえた
Billy, don't be a hero, don't be a fool with your life

「ビリー、英雄になんかならないで、戦争なんて馬鹿げたことで命を粗末にしないで
Billy, don't be a hero, come back and make me your wife

ビリー、ヒーローになんてならずに、帰ってきて私と結婚して」
And as he started to go she said, Billy, keep your head low

彼が隊列に加わったとき、彼女はこう言った「ビリー、銃弾に当たらないで

Billy, don't be a hero, come back to me

英雄になんてならなくていいから、帰ってきて」


The soldier blues were trapped on a hillside  The battle raging all around

部隊は山の中で囲まれて身動きが取れなくなった、周囲では激しい戦闘が続いている
The sergeant cried, We've got to hang on, boys  We've got to hold this piece of ground

軍曹は泣き叫んだ、「諸君、頑張るんだ、この陣地は死守しなければならない
I need a volunteer to ride up And bring us back some extra men

応援部隊を呼ばなくては。誰か行ってくれる者はいないか?
And Billy's hand was up in a moment  Forgettin' all the words she said

ビリーは挙手してしまった。その瞬間、彼女が言ってたことを忘れてしまっていたんだ
Billy, don't be a hero…
「ビリー、ヒーローなんかにならないで。。。」


I heard his fiancee got a letter  That told how Billy died that day

フィアンセは手紙を受け取った。ビリーはその日、いかにして戦死したか綴られていた
The letter said that he was a hero  She should be proud he died that way

彼は英雄だった、彼の死を誇りに思ってくれ、と手紙にはあった

I heard she threw that letter away ...

彼女は、すぐ手紙を投げ捨てたらしい。。。

Paper_lace_other_bits_and_material  もともと、イギリスのペイパーレイスというバンドがオリジナルで、そのペイパーレイスはアル・カポネの「ヴァレンタインデーの大虐殺」を題材にした”The Night Chicago Died”「シカゴが死んだ夜」というN0.1ヒットがあります。アメリカでは奇しくも、ボー・ドナルドソンの「ビリー。。。」が一位になった翌週で、そのオリジナルの「ビリー。。。」は「シカゴ。。。」のB面でした。

 ディクシー・チックスのTravelin’ Soldierは最後に荘厳なマーチが流れます。「ビリー。。。」もイントロとアウトロが明るいマーチです。というか、「ビリー。。。」は内容を知らないで聴くとすごく明るい曲に思えます。

 ディクシー・チックスの方ははっきり「ベトナム」といっているのに対して、「ビリー。。。」は何の戦争で死んだのかは明らかではありません。しかし時代を考えて、誰もがベトナムを想起したことは想像に難くありません。

 戦死は英雄の名誉ではなく「馬鹿なことの結果の無駄死に」であり、戦死者の訃報は額に入れて壁に飾るものではなく、「投げ捨てる」ものなのです。

 来月から予備選挙が始まり本格化する大統領選挙。各候補は党派を問わず、イラクへの介入の長期化は失敗だったという前提で戦っているようです。イラクで混乱が続いている現状もさることながら、アメリカ兵の多くが命を落としているという事実において。

 ベトナム直後と現在、音楽からもわかるように、国全体の雰囲気も似通ってきているのではないでしょうか。

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