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2008年6月 2日 (月)

1973

 

 ちょっと体調を崩してしまったり本業(って何?)で忙しかったりで間を空けてしまいました。ネタがなかったわけではありません。ちょっと貯まってしまいましたので、吐き出していこうと思います。時期が外れてしまうことをご海容ください。

 そこで果てしなく続くライブレポート。

 今回は五月初めのジェームス・ブラントです。

 彼を見たのも二回目。前回は小さなライブハウスのオールスタンディング。今回は地元でも知られている大人数収容の会場。

 前回の二年前から大きくなって帰ってきた訳ですが、結果的な感想から申しまして、その大きくなったというのはいい意味も悪い意味も含んでいるわけで、彼はよりアイドルになった、その代償として、以前持っていたメッセージ性がやや薄れた、そんな印象を持ちました。

Back to Bedlam

 大きくなったといっても、その二年前のデビューアルバム Back to Bedlamが大成功し、現在はニューアルバム All the Lost Soulsが出たばかり。まだそれほど引き出しが多くあるとはいえません。当然のことながらその二枚からの選曲が全てを占めることになりました。

 ファーストアルバムのジャケットにあったような、エキゾティックな影絵を連想させる模様が施された黄色く薄暗いカーテンの裏から,静かなアコースティックギターのストロークと彼の歌が聞こえてきて、曲にドラム他の楽器が絡む瞬間にカーテンがバサッと落とされ、ギターを持った彼とバンドメンバーが見えて、キャーッ。

1 Give Me Some Love (二枚目、以下Souls)

2  Billy (一枚目、以下 Bedlam

3  High (Bedlam)

    シングルカットされて、サビの部分での「ハ~イ」という彼のはいトーンが耳に残る曲ですね。

All the Lost Souls

4 I Really Want You (Souls)

5 Carry You Home (Souls)

6 I'll Take Everything (Souls)

  この中盤あたりではニューアルバムの曲をまとめて。前作は、例えば70年代だったらブレッドのデヴィッド・ゲイツのような、高い声で甘いバラードを歌う男性シンガーという印象が強かったですが、新作では、UKソウルで活躍中の人と共作するなど、畑違いの人とのコラボが割りと多く、楽曲にバラエティを持たせようとしているように思えます。

7        Goodbye My Lover (Bedlam)

    この曲は、「ビューティフル」の次にみんなで歌える曲。大合唱でした。

8        No Bravery (Bedlam)

前回見た時には、この曲のバックに、彼が経験したボスニア紛争の様子がスクリーンに映し出されたのですが、今回はそういう演出は見られませんでした。

9 Annie (Souls)

10    Coz I Luv You (Bedlam)

この曲の最中に、ステージ向かって左手から客席に下りてきて、ぐるっと客席を駆け足で一周し、右手からあがっていきました。こういうライヴに慣れていないせいか、このあたり、全く同じことをしてすごくアイドルアイドルしていたダニエル・パウターと同じ印象を持ってしまいました。

11    You're Beautiful (Bedlam)

  出てきましたね。やっぱりまだまだ、彼といえばこれです。レコードよりも長く長く、盛り上げてお決まりの大合唱。この世界的大ヒットを、彼自身で乗り越えられる日が来るか?

12 Shine On (Souls)

13 Out of My Mind (Bedlam)

14 Wisemen (Bedlam)

15 So Long Jimmy (Bedlam) –

  彼も今のところ、人名をタイトルにした曲が多いですが、「さよならジミー」とは、ライブの最後にやることを狙ったものとしか思えない。いったん全員引っ込んで、

16 One of The Brightest Stars (Souls)

17 Same Mistake (Souls)

18 1973 (Souls)

  今ヒット中の1973は、アンコールの最後の最後に出てきました。彼が70年代の街並みを歩きながら歌う、あのビデオクリップが映し出されながら。前作の大ヒット以来、彼の環境は一変しましたが、その中でより70年代の音楽への傾倒が強くなり、この頃の曲ばかり聴いていたそうです。ソングライターたちが一瞬を一瞬として捉え音楽に表現していた時代、アルバムが、一曲一曲がばらばらではなく一つのアルバムとして作られていた時代、その時代に慕情を抱いて作った曲。

 僕はシンガーソングライターブームのピークは72年だったと思っていますが、カーペンターズの全盛期、後に70年代最大のアーティストとなるエルトン・ジョンがブレイクし、西海岸サウンド、ディスコがぼちぼち出てきた73年、最も70年代らしい年だったのかもしれません。

 繰り返しになりますが、ボスニア平和履行軍に従軍した経験から来るメッセージ性、曲のナィーヴさが薄れた分、音楽性が多様になった。そんな、ファーストからセカンドへの変化を象徴するような、大きくはなったけれども少しアイドルになった、そんな印象のコンサートでした。これが長い目で見て吉と出るのか否は、いまだ定かではありませんが。

 「ビューティフル」の頃は、新世代シンガーソングライターのちょっとしたブームで、彼はその先頭に立っていた観がありました。その彼もニューアルバムを発表、同時にギャヴィン・デグロウ、ダニエル・パウターらも新作を発表してきましたが、どのように受け入れられるでしょうか。

 会場でグッヅを購入した先着何名かが貰えた、直筆サインです。

 ライブレポートはまだまだ続く・・・ 

James_blunt_autograph

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