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2008年10月15日 (水)

Realize

またライヴリポート。チョッと続きそう。克也さんのラジオが聴ける回数が残り少ないというのに。。。

 今回はコービー・カレイ。小さいライヴハウスでやってくれました。これは行くしかないですね。

 ベストヒットUSAの大晦日生特番の放送終了後、楽屋でのちょっとした反省会で「これだけの長時間、チョッとゲスト呼んでナマ小ライヴやらせたらよかったね。コービー・カレイなんかいたら呼びたかったね」と仰っていました。

 わかりますね。彼女ならバンド全員でも小回りが利きそうだし、一人だけでも弾き語りできそうだし、気さくに来てくれそう。だけど、その後の10ヶ月の間だけでも、かなり大きくなってしまったのではないでしょうか。そしてこれからもっと大きくなっていきそう。

 彼女のCaillatという苗字、はるか昔にどこかで聞いたことがあるな、と思っていたのですが。

 なんと、僕が自分の小遣いで一番最初に買って、今までの人生で最も多く買い換えて最も多く聴いているであろう、フリートウッドマックの「噂」(そしてその次の「牙(タスク)」

のプロデューサーに名を連ねていた Ken Caillat(当時は僕も含めてみんな「キャリヤット」と発音していましたが)という人がいて、彼女はその愛娘なんですね。なんかこちらから一方的ですが因縁を感じてしまいます。

 それでも父親がその仕事をしたのは30年以上前。彼女は22歳。

 さらにそれでも、20周年の名盤製作回顧ドキュメンタリーDVDの撮影の際、子供だった彼女は父親に連れられてメンバーに引き合わせてもらったとか。得にスティービー・ニクスにはすごく憧憬の情を抱いたよう。ステージでもそういう匂いが少し感じられましたね。

 それでも、彼女が自分自身でもシンガーになる夢を見始めたのは、そんな家族環境もさることながら、やはり彼女のジェネレーションで、ローリン・ヒル(彼女の言葉、正確にはフージーズ)を聴いて、自分でもその曲を小学校のコンテストで歌って以来、だという。

楽器はまずピアノから入り、曲作りを始め、ギターを始めたのは4年前だという。まあ、4年やればあれくらいできるだろう、という腕前でした(素人が偉そうに)。

 そして、まだ歴史の浅いマイスペースでアクセス数、再生回数、お友だち登録数が通算でトップになり、颯爽と登場した。時代の申し子、ですね。

 さて。ステージです。

 普段僕が行くより、聴衆平均年齢は低い低い。カップルもいっぱい。

 彼女か登場すると、「かわいーー!!!」の黄色い声。

 彼女の場合、アルバムはまだ一枚しか出ていませんし、いい意味でも悪い意味でもそのアルバムでの、アコースティックでシンプルな、若々しいイメージは定着しており、ステージでもそのアルバムの曲をそのまま聴いたような感じでしたので、いきなり、例によって終了後ゲットしてサインを入れてもらったセットリストを出して曲目を確認することにしましょう。

 彼女自身がギターを持って歌ったのはほんの数曲で、あとは歌に専念してバックに任せていた感じでした。

 1曲目から3曲目はアルバムと全く同じ曲順です。4曲目で2枚目のシングル”Realize”をやった後に出てきた、“U.P.”とは。クィーン+デヴィッド・ボウィの “Under Pressure”でした。原曲の、ファンク、オカマっぽい色っぽさはなく、アコースティックベースを利かせて彼女のイメージで。それとメドレーでやった”Something Special”は未発表曲のようですね。

 またアルバムからの曲に戻り、8曲目の”Tailor Made”の前には、「姉貴の彼氏を紹介されて、姉貴に捧げた曲よ」と長めのMCが付きました。

 9曲目は、上でチョッと触れましたが、この曲に感動して、この曲を小学校の歌のコンテストで歌って、アーティストになる夢を持った、というあの曲。彼女のギターと、バックにベースがもう一人だけのシンプルな構成で歌われて、アコースティックな味で、むしろロバータ・フラックに似ていて、全くヒップホップではありませんでした。

 実は帰りのエレベーターでも彼女と一緒になって、チョッと話せたのですが、それでも私が影響を受けたのはローリン・ヒルの方だ、と言っていました。

 この曲を作ったときはギターを習いたてで、共作のジェイソンにすごく助けてもらったわ」というお馴染み“Bubbly”をみんなで大合唱した後、そろそろ終わりだな、何が始まるかな、と思ったら、彼女は「みんな、ダンスっぽいのがいい、それともロックしたい?」と訊いてきました。ダンス、が多数意見を占めた感じだったので、”I.W.Y.B.”が始まりました。なんとこれ、ジャクソン5の”I Want You Back”だったのです。子供に戻ってステージの上でも下でも踊らにゃ損々、てな雰囲気になってしまいました。

 もし、ロックっぽいの、の意見が多数だった場合用意されていた、“B of B”とは何だったのでしょう?ストーンズ、ベッド・ミドラーの”Beast of Burden”あたりでしょうか?もし、他の場所でライヴをご覧になって、この”B of B”だったという方、いらっしゃったらぜひご教示下さい。

 アンコールの”Capri”では、同い年の友達が若くして母親になる、その一部始終を見て感動して、彼女に捧げた曲、と紹介して、彼女のギター一本で歌われました。

Colby_calliat_coco

 リオナ・ルイス、サラ・ブラリス、テイラー・スイフトなど、ACのジャンルではちょっとした女の子シンガーソングライターブームが起こっています。そんな中でも、一番最初に夢を実現した(realize)、もっと大きくなっていきそうな彼女に注目。

 まだ間に合った。しつこいですが、15日水曜日夜9時、新番組「水曜ノンフィクション」2時間特番に、私、阿南東也がほんの少し登場しますので、ここでこんなこと書いているミーハーはこんな奴だったのか、とわかる機会はそうはありませんので、お暇でしたら是非。

Colby_setist

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2008年10月10日 (金)

She Bop!

彼女はBopしていました。というより、Rockしていました。

 シンディー・ローパーのライヴに行ってきました。

 克也さんの大の仲良し。インタビューで「あたし喋りすぎてる?あなたとは長年の知り合いだから何でも話したくなっちゃうのよ」と言わせてしまう。

 その前回5月の来日時のベストヒットでの長インタも横目で見つつ、レビューして見ましょう。

 会場に入ってまず驚いたのは、CD以外のグッヅ販売の人待ちの列の長さ。僕もミーハーで、ライブに行ったら、特にCDジャケットがデザインされているTシャツが好きでかなり買ってしまうほうなのですが、開演の前かなり余裕を持って入場したつもりでも、とにかく列が長くて、着席が開演ぎりぎりになってしまった。これも一つの人気を計るバロメーターですよね。

 そして開演、といっても、前座付きでした。地元、三重出身、今大学に通うため名古屋に住んでいるという西野カナさんが、バックにDJ一人を従えて3曲披露してくれました。

 よかったんじゃないですか。ノリもよかったし、声がのびのびと澄んでいて。

 そういえば、やはり名古屋出身、15歳くらいでデビュー、でも仕事と通っていた高校の関係で月金は東京で、土日だけ家族のいる名古屋に帰っていて、克也さんの万博来訪ZIP HOT 100公開生放送会場で僕の目の前でナマで歌って踊ってくれた中林芽依サンを思い出しちゃいました。克也さんが、名古屋のタタ・ヤンといっていた人。ちょっと名前を聞かなくなったなと思ったら、アーティストネームそのものをMay‘nと変えて、アニメのテーマソングなどでがんばっているみたいですね。(同じ記事で触れていて、克也さんがコメントを下さったネルソン兄弟の話、偶然にも105日の「ポップ・ミュージック・マスター」にも出てきましたね。)

 さて、肝心のシンディの登場です。

 冒頭にも書いたように、ロックしていたんです。ブロンディかと思ったくらい。壮、5月のインタでもCBGBやブロンディ、ロバート・ゴードンを観に行っていた話、してましたよね。そんな感じだったんです。彼女に持っていたイメージが少し変わりました。ベテランにありがちな(僕のコラムでよくレビューされるような)、かつてのヒット曲にぶら下がって回顧的になりがちなライヴと違って、ベテランでありながらも常に新しいことに挑戦し続けようとする彼女の姿勢が窺えました。

Bring Ya to the Brink

 そもそもニューアルバム”Bring Ya to the Brink”がその路線なんでしょう。

1 Into The Night Life

そのニューアルバムからいきなり入ります。真っ暗なステージから、いきなりスポットで登場したのは中央の椅子に後ろ向きに跨っているシンディ。そのまま反っくり返って顔の上下が逆のまま歌い始めます。そのままローディーがすかさず椅子を持ち去ると、シンディはステージ向かって左側の1階席に降りてきました(小生は3階席から眺めていました。涙)。たちまちファンに囲まれる。
2. Set Your Heart

ベストヒットでもかかった、ニューアルバムからのロックっぽい曲を立て続けに。

True Colors
3. Change Of Heart
4. I Drove All Night

さすが、お馴染みの曲の多い彼女。このあたりから混ぜていきます。2枚目のアルバムTrue Colors から第二段シングル。当時としては彼女らしくても、このライヴではロックして聞こえた。

ブラック・アンド・ホワイト・ナイト

そして89年の “A Night to Remember”から。”True Colors”の作者であり、他にも “Like A Virgin”,”Eternal Frame”など80年代の名曲を数々残しているTom Kelly & Billy Steinbergのペンによる曲。二人ともロイ・オービソンの大ファンで彼に歌わせることをイメージして作ったが、当時そのロイにレコード契約がなくて実現できなかったという。それでTrue Colors繋がりで先にシンディに行ってしまい、大ヒットになった。その後、ロイにも契約ができた後の92年、彼も取り上げて彼の晩年の代表曲となった。セリーヌ・ディオンも歌ってます。

She's So Unusual
5. When You Were Mine

6. She Bop

とにかくデビューアルバムにして、収録10曲中5曲がシングルヒットになった名盤 “She’s So Unusual” から。特に”She Bop”は、ダンサブルだったレコードでのアレンジとは違った印象でした。すごくロックっぽくなっていた。

間のMCでも、日本贔屓の彼女、知っている日本語、お絞り、おひたし、おとおし、などといって笑いを取っていました。
7. Rocking Chair
8. Echo

またロックっぽいニューアルバムから二曲。
9. All Through the Night

“She’s So…”から、やはりヒット曲ですが、こういうソフト目の曲は極端にソフトに演っ他方が、ロックっぽい構成のときは引き立つ。彼女はここのところソフトな曲を演るときはペダルスティールのように寝かせて、座ったままで弾くギターを使います。
10. Lyfe

ニューアルバムから。スペリングがチョッと洒落ていますね。

11.True Colors

そろそろ佳境かな。フィル・コリンズのカバーでもお馴染みの彼女の代表曲の一つ。ここも寝かせギターでしっとり聞かせます。

そういえば、”Time after Time”を演りませんでしたね。演ったら同じような感じになったと思います。
12. Rain On Me
13.Hole in the Heart

ニューアルバムと、A Night…から。大団円に向かって怒涛のごとく突き進みます。そしてその終りとはやはりこれ。
14. Girls Just Want To Have Fun
彼女の signature hit (意味は辞典で調べてください)ですね。オリジナルが大ヒットし、何度もセルフカバーしている。Puffyの二人のチャチャを入れたヴァージョンもあるし。アメリカ原住民の権利主張を音楽の基礎にしていたレッドボーンというグループの1974年のヒット曲”Come and Get Your Love”のコーラス部分を頂いた”Hey Now”ヴァージョンもあります。

これも原曲のアッパラパーなイメージではなくロックっぽくアレンジされていました。INXS”Need You Tonight”のようなギターのリフをバックに歌われました。それでもみんなが歌える曲。一階席を左、中央、右の三部に分けて、”Girls just”, “Wanna Have Fun” “Hey Now”と続けて唱和させて参加させられました。
アンコール
15.Money Changes Everything

もう一曲、デビューアルバムから。ずっと衣装変えはせずピンクと黒のスーツで最後まで通しました。

というわけで、今尚大きなホールをいっぱいにできる集客力を持つ彼女の台コンサートでした。

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2008年10月 9日 (木)

番外・テレビ出演宣伝

特報!というか宣伝

私、ハリー教授こと阿南東也(あなみはるや)が、地上波全国ネットで、「本業で」テレビ出演します。1015日水曜日、TBS,毎日放送系夜9時からの新番組、関口宏さん司会「水曜ノンフィクション」、の第一回パイロット2時間特番に、恐らく編集で登場は数分になってしまうでしょうが、とにかく出てきます。シンディのニューアルバムは”Bring Ya to the Brink”でしたが、世界が核戦争の破滅のふち(brink)に追いやられそうになった事件についてチョッと語っています。いつもこの場を借りてこんなことを書いている奴はいったいどんな奴なのか興味のある方、お暇の方はぜひどうぞ。

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