She Bop!
彼女はBopしていました。というより、Rockしていました。
シンディー・ローパーのライヴに行ってきました。
克也さんの大の仲良し。インタビューで「あたし喋りすぎてる?あなたとは長年の知り合いだから何でも話したくなっちゃうのよ」と言わせてしまう。
その前回5月の来日時のベストヒットでの長インタも横目で見つつ、レビューして見ましょう。
会場に入ってまず驚いたのは、CD以外のグッヅ販売の人待ちの列の長さ。僕もミーハーで、ライブに行ったら、特にCDジャケットがデザインされているTシャツが好きでかなり買ってしまうほうなのですが、開演の前かなり余裕を持って入場したつもりでも、とにかく列が長くて、着席が開演ぎりぎりになってしまった。これも一つの人気を計るバロメーターですよね。
そして開演、といっても、前座付きでした。地元、三重出身、今大学に通うため名古屋に住んでいるという西野カナさんが、バックにDJ一人を従えて3曲披露してくれました。
よかったんじゃないですか。ノリもよかったし、声がのびのびと澄んでいて。
そういえば、やはり名古屋出身、15歳くらいでデビュー、でも仕事と通っていた高校の関係で月金は東京で、土日だけ家族のいる名古屋に帰っていて、克也さんの万博来訪ZIP HOT 100公開生放送会場で僕の目の前でナマで歌って踊ってくれた中林芽依サンを思い出しちゃいました。克也さんが、名古屋のタタ・ヤンといっていた人。ちょっと名前を聞かなくなったなと思ったら、アーティストネームそのものをMay‘nと変えて、アニメのテーマソングなどでがんばっているみたいですね。(同じ記事で触れていて、克也さんがコメントを下さったネルソン兄弟の話、偶然にも10月5日の「ポップ・ミュージック・マスター」にも出てきましたね。)
さて、肝心のシンディの登場です。
冒頭にも書いたように、ロックしていたんです。ブロンディかと思ったくらい。壮、5月のインタでもCBGBやブロンディ、ロバート・ゴードンを観に行っていた話、してましたよね。そんな感じだったんです。彼女に持っていたイメージが少し変わりました。ベテランにありがちな(僕のコラムでよくレビューされるような)、かつてのヒット曲にぶら下がって回顧的になりがちなライヴと違って、ベテランでありながらも常に新しいことに挑戦し続けようとする彼女の姿勢が窺えました。
そもそもニューアルバム”Bring Ya to the Brink”がその路線なんでしょう。
1 Into The Night Life
そのニューアルバムからいきなり入ります。真っ暗なステージから、いきなりスポットで登場したのは中央の椅子に後ろ向きに跨っているシンディ。そのまま反っくり返って顔の上下が逆のまま歌い始めます。そのままローディーがすかさず椅子を持ち去ると、シンディはステージ向かって左側の1階席に降りてきました(小生は3階席から眺めていました。涙)。たちまちファンに囲まれる。
2. Set Your Heart
ベストヒットでもかかった、ニューアルバムからのロックっぽい曲を立て続けに。
3. Change Of Heart
4. I Drove All Night
さすが、お馴染みの曲の多い彼女。このあたりから混ぜていきます。2枚目のアルバムTrue Colors から第二段シングル。当時としては彼女らしくても、このライヴではロックして聞こえた。
そして89年の “A Night to Remember”から。”True Colors”の作者であり、他にも “Like A Virgin”,”Eternal Frame”など80年代の名曲を数々残しているTom Kelly & Billy Steinbergのペンによる曲。二人ともロイ・オービソンの大ファンで彼に歌わせることをイメージして作ったが、当時そのロイにレコード契約がなくて実現できなかったという。それでTrue Colors繋がりで先にシンディに行ってしまい、大ヒットになった。その後、ロイにも契約ができた後の92年、彼も取り上げて彼の晩年の代表曲となった。セリーヌ・ディオンも歌ってます。
6. She Bop
とにかくデビューアルバムにして、収録10曲中5曲がシングルヒットになった名盤 “She’s So Unusual” から。特に”She Bop”は、ダンサブルだったレコードでのアレンジとは違った印象でした。すごくロックっぽくなっていた。
間のMCでも、日本贔屓の彼女、知っている日本語、お絞り、おひたし、おとおし、などといって笑いを取っていました。
7. Rocking Chair
8. Echo
またロックっぽいニューアルバムから二曲。
9. All Through the Night
“She’s So…”から、やはりヒット曲ですが、こういうソフト目の曲は極端にソフトに演っ他方が、ロックっぽい構成のときは引き立つ。彼女はここのところソフトな曲を演るときはペダルスティールのように寝かせて、座ったままで弾くギターを使います。
10. Lyfe
ニューアルバムから。スペリングがチョッと洒落ていますね。
11.True Colors
そろそろ佳境かな。フィル・コリンズのカバーでもお馴染みの彼女の代表曲の一つ。ここも寝かせギターでしっとり聞かせます。
そういえば、”Time after Time”を演りませんでしたね。演ったら同じような感じになったと思います。
12. Rain On Me
13.Hole in the Heart
ニューアルバムと、A Night…から。大団円に向かって怒涛のごとく突き進みます。そしてその終りとはやはりこれ。
14. Girls Just Want To Have Fun
彼女の signature hit (意味は辞典で調べてください)ですね。オリジナルが大ヒットし、何度もセルフカバーしている。Puffyの二人のチャチャを入れたヴァージョンもあるし。アメリカ原住民の権利主張を音楽の基礎にしていたレッドボーンというグループの1974年のヒット曲”Come and Get Your Love”のコーラス部分を頂いた”Hey Now”ヴァージョンもあります。
これも原曲のアッパラパーなイメージではなくロックっぽくアレンジされていました。INXSの”Need You Tonight”のようなギターのリフをバックに歌われました。それでもみんなが歌える曲。一階席を左、中央、右の三部に分けて、”Girls just”, “Wanna Have Fun” “Hey Now”と続けて唱和させて参加させられました。
アンコール
15.Money Changes Everything
もう一曲、デビューアルバムから。ずっと衣装変えはせずピンクと黒のスーツで最後まで通しました。
というわけで、今尚大きなホールをいっぱいにできる集客力を持つ彼女の台コンサートでした。
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