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2008年11月23日 (日)

Ever Changing Times (Part 2)

10月、ちょっと穴を開けていた時期に観ていたライヴレポートを。全く別の日に見た二つを、ほんの僅かな共通点で無理やり結び付けます。

 一人目はデヴィッド・ロバーツという人。殆ど知られていないでしょう。しかし、彼の生まれ故郷カナダや、アメリカなんかよりも日本のほうが熱心なファンがいる、そんな人でしょう。

 ソングライターとして、微妙に知られている人です。

 例によって終了後にせしめてサインももらったセットリストを出して、演奏曲目から行きたいのですが。

David_roberts_setlist





 



 Knee Deep in the Hoopla
  この中で比較的有名な曲は、例えば
9曲目の”Before I Go”。これはスターシップの「シスコはロックシティ」「セーラ」が入っていた大ヒットアルバム”Knee Deep in the Hoopla”に収められた曲です。他にもスターシップにはその次の”No Protection”の中に”Say When”という曲を提供しています。
When I See You Smile

 また11曲目” Stay with Me Tonight”は、ソロとして85”Missing You”の大ヒットを持ち、70年代にはベイビーズ、ソロを経て80年代末にはバッド・イングリッシュと流れたジョン・ウエイトとの共作です。実際この曲はバッド・イングリッシュが取り上げるはずだったのがボツられたもので、代わりにデヴィッド、ジョン・ウエイト、そしてジョナサン・ケイン(ベイビーズ、ジャーニーを経てバッド・イングリッシュに参加したあの人です。念のため)の共作で”Tough Time Don’t Last”が収録されました。

6曲目 “Midnight Rendezvous”84年のラムゼイ・ルイスのアルバムに取り上げられています。

 それから、日本向けの企画物として録音されたのが5曲目の”Run Back”。これは93年の赤坂局系列のドラマ、確か高島政伸主演だったと思いますが「新幹線物語」のテーマで使われました。

 そんな感じで、80年代後半のお洒落AOR系の流れを汲んでいた人だったんですね。

 82年に一枚だけAll Dressed Upというアルバムを残していました。バックが当時全盛期だった、デヴィッド・フォスター、TOTO周辺の人脈で固められ、もうそれ以上説明が必要なく想像できるような音作りで、彼自身TOTOに入ってヴォーカルをとっても全く違和感のないような、ジョゼフ・ウィリアムズやトミー・ファンダーバークみたいな声質でした。

 なんと26年ぶりとなる新作“Better Late Than Never”(謂い得て妙だ)、プラス今までの他人提供曲、ボツ曲を集めた”Missing Years”を日本向けに発表しての来日でした。

 小さなライブハウスで聴衆は50人くらいしかいない、でもこういうのが自分としては一番好きですね。

 一曲一曲、誰のために書いた曲だ、どういう切っ掛けで書いた曲だ、丁寧なMCが入り、お客さんを大切にしている感じでした。

 ライヴが終わった後も、3枚のCD,セットリスト、宣伝ポスター2枚と7つもサインをもらってしまいました。バックに、ジミー・ウェッブ、バリー・マン、アメリカなどをプロデュースしたことがある、その筋の大物フレッド・モーリンという人がいて、その人にもサインをもらって話し込んでしまいました。
All_dressed_upBetter_late_than_never

 



Missing_years




 
  さて、その一週後、今度はスティーヴ・ルカサーのライヴがありました。

 デヴィッド・ロバーツとルカサーを無理やり繋げるとすると、その82年の”All Dressed Up”のバックにルカサーをはじめTOTOの面々が全面協力をしていたことと、あとランディ・グッドラムという人物。もうすでに何度か登場しましたが、アン・マレーの「辛い別れ」、スティーヴ・ペリー「OH!シェリー」など多くのメロウなヒット曲を書いた、今年の大統領選挙の民主党予備選挙でがんばった、今度の国務長官になりそうな女性のご主人の前大統領と高校の同級生で一緒にバンドをやっていたあの人。音楽上の人脈もやはり通じていて、ロバーツはグッドラムとの共作曲は”Run Back”その他多く(クリントン夫妻の話題もロバーツと話しました)、ルカサーはTOTO活動停止宣言と同時に発表したソロアルバム”Ever Changing Times”は殆どグッドラムとの共同プロデュースといっていい。

 大会場ではないけれども、ライブハウスとしては名古屋では新しく大きめの場所で。

 半年前にTOTOライヴも観て、そこで同じようなフロントマンの役割を果たしていた彼、今回はTOTOの曲こそ一曲も演奏しませんでした(当たり前)でしたが、その最新作では一人TOTOをやっている感じで、ライヴも、例えばラリー・カールトンと一緒にやった時の彼とは違い、TOTOの彼がそのままソロになってやってきたという違和感のない音作りや雰囲気でした。当然、ロバーツよりハードで聴衆ノリノリ!

 

1. Drive A Crooked Road
2. Twist The Knife
3. Ever Changing Times

4. Live For Today

5. How Many Zeros

6. Stab In The Back
7. Hate Everything About You
8. Song For Jeff

9 Party In Simon's Pants
10 Jammin' With Jesus

11. Fall Into Velvet > Never Walk Alone
12. Talk To Ya Later

13The Truth
14. Tell Me What You Want From Me

Ever Changing Times

そのニューアルバムからは、3561013143はタイトル曲で、この曲だけ聴衆と一緒にチャントをやった。6は、スティーリーダンそっくりの曲で、インスピレーションをくれた二人と、ジェフ・ポーカロに捧げる、とのMCで流れるようなギタープレイ。

7は、ボブ・シーガーの”Shame on the Moon”などのカントリー系のヒット曲を書いたロドニー・クロウエルとの共作曲で、「お前なんか大嫌い」という曲で、アコースティックギターで弾き語りしながらどさくさにまぎれて”SO Fuck YOU!”といったのを聞き逃しませんでした。僕は曲終わりの後、”FUCK YOU BACK!”と客席から返してやると、ルカサーはニヤリとして“Really?”と語尾下がりで返してきました。やる気か?てな感じ?

TOTOについていろいろな噂が飛び交っているのは知っている。まだ我々は仲間で、連絡をしょっちゅう取り合っているよ」と、本とか嘘かのMCのあと、またジェフに捧げる曲8と、一番の仲良しであるサイモン・フィリップスに変な意味でインスパイアされた9。高中正義みたいなインストロメンタルの13

ドラムが、ショーン・キングストンを10歳老けさせたような太っちょのヴァレンタインという人だったのですが、メンバー全員が彼がお尻丸出し全裸で子供と風呂に入っている写真をルカサーを含むバンド全員が首掛けIDカード入れに入れてぶら下げていたというおふざけ付でした。

Ever Changing Times、諸行無常。TOTO,ボズ・スキャッグスのダブルヘッドライナーの時と同じく再びタイトルにして見ましたが、共に80年代の洋楽の主流部分を、一方は裏方から、他方は表舞台で支えていた二人。一方は回顧的なライヴ、他方は過去の遺産は受け継ぎつつ新しい挑戦をしようとしていたライヴ。対照的といえばそのとおりですが、いい音楽はいい音楽、理屈抜きに楽しみましょう。

ライヴリポートはまだまだ続く。

Steve_lukather_ever_changing_times

 


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